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日独6大学アライアンスHeKKSaGOnの第10回学長会議が、2025年10月30日と31日の2日間にわたり、大阪大学(吹田キャンパス)で開催されました。
HeKKSaGOnは、2010年にハイデルベルク大学、京都大学、カールスルーエ工科大学、東北大学、ゲッティンゲン大学、大阪大学の6大学によって設立された日独大学間アライアンスであり、約2年ごとに学長会議を開催しています。前回(第9回)は2023年にゲッティンゲン大学で開催され、今回の大阪大学での開催は、設立15周年を間近に控えた記念すべき第10回目として、各大学の学長・副学長をはじめ、来賓、研究者、学生、運営スタッフを含む総勢約170名が集う節目の会議となりました。
今回は “Transdisciplinary Initiatives and Alliance Building for Global Futures” を会議テーマとし、各大学が持つ多様な学術分野の知を結集し、科学と社会の橋渡しを目指す日独間の協働の未来について議論しました。
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会議初日のOpening Sessionでは、文部科学省、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館、ドイツ学術交流会(DAAD)、ドイツ研究振興協会(DFG)の代表者よりご挨拶をいただき、HeKKSaGOnを通じた日独学術交流の一層の発展への期待が述べられました。

続いて、本学大学院医学系研究科長の石井 優教授による基調講演 “In Vivo Cell Environment Resilience - Visualized by Next-Generation Imaging Technology” が行われ、講演後には若手研究者を中心に活発な質疑応答が行われました。

その後、6大学の学長が登壇し、会議テーマに基づき各大学のビジョンや先駆的な取組を紹介するとともに、学問の自由や社会への科学的貢献、国際的な連携の意義について意見を交わしました。

学長会議に合わせて、6つのJoint Project等の研究グループによるミーティングやセミナー、さらに日独6大学から選抜された学生15名が “Designing Transdisciplinary Futures: Creating, Applying, and Enabling New Fields” をテーマに議論する学生ワークショップなど、多層的なプログラムが展開されました。学生たちは会議2日目のPlenary Sessionで成果を発表し、若手研究者や学生による活発な交流は、次世代を担う国際的な学術コミュニティの形成に向けた重要な一歩となりました。

また、閉会にあたっては、持続的な共同研究の推進、若手研究者の支援、責任ある科学の発展、社会との連携強化など、今後のHeKKSaGOnによる協働の方向性を示す共同声明(Joint Statement)が採択されました。

次回の第11回HeKKSaGOn学長会議は、2027年にカールスルーエ工科大学(KIT)で開催される予定です。大阪大学は、今回のホスト経験を活かし、今後も日独間の学術連携の深化と次世代を担う人材の育成に貢献していきます。
